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中国の急速なキャッシュレス化
 9月上旬、労務状況視察のため、初めて高松空港から春秋航空を利用して中国を訪問しました。2時間程度のフライトなので、機内サービスの充実より初めての海外旅行で騒ぐ中国人を静かにさせて睡眠時間の確保のほうがありがたい。
 皆様も身近で中国人と接する機会があると思いますが、とにかく煩い(良く言えば活気がある)民族です。バックグラウンドを考えると、あれだけの人口の中で自分というものを確保するには主張を強くして、存在感を出していかないと勝ち上がっていけないところです。長年の民族のDNAかもしれません。物静かな日本人(残念ながらそうでない人もいますが・・・)とは感覚が違うようです。
 政治的には尖閣諸島領有問題や日中中間線付近のガス田盗掘問題など混沌とする中で経済活動に目を向けると、我が国の製造業に関してはかなり東南アジア各国にシフトしてきていますが、対中国国内向け製品の製造業に関してはむしろ伸びてきており、政治とは無縁かのごとくまだまだ活発な動きがあります。
 一方、IT分野では街中の至る所で日本以上にスマホが活用されていて、80代の年配の人まで使いこなしている状況は驚異でした。なぜ急激にここまでユーザーが広がったのかを質問したところ、有力な回答が得られました。それは世界最大の電子商取引サイトアリババ(阿里巴巴集団)のAlipay(支付宝/アリペイ)というものです。皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。主な業務内容は、オンライン決済のほか、実店舗でのスマートフォン決済サービス、公共料金の支払いなどにも利用されています。2017年の春節(中国の正月/旧正月)には日本国内でも約2万店で利用可能となったようです。
 そのAlipay(支付宝/アリペイ)での中国国内の圧倒的な取引量として、1日の決済金額は200億元(約4,000億円)、1日の決済取引数は1億580万件にもなるとされています。このようなキャッシュレス化の普及は目覚しく、相乗効果としては、商店に強盗が入ったときにもあまりのキャッシュレスの進展により大きなお金がないので犯人も捕まり損だったケースもあるぐらいです。企業内でも業務上横領などを大幅に減少させたそうです。しかしながら、そこは中国らしいというか携帯を悪用する事件も発生しているようです。
 こうしたキャッシュレスは、短期滞在で見ただけでも中国国内消費拡大の一翼を担っていることがわかりました。でも、そのまま日本で普及するかといえば、しっかりとした日本スタイルを確立しないことには、一足飛びに同様の経済効果が表れるかどうかは未知数です。しかしながら、ネットショッピングの普及の早さなどを考慮したら、想像以上にキャッシュレス化も早いと思われます。
以 上
 



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