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中小企業のPR戦略 「メディア記者との付き合い方〜5つの『F』」
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11ネット 顔の見える士業等のネットワーク 有限会社プリズム PRプランナー 妹尾浩二
企業の広報担当者は、自社の情報を記者を介してマスメディアで報道してもらい、社会に広く知っていただくことが重要な任務のひとつです。広報がうまく機能している会社は、記者との良好な関係ができている会社だともいえます。メディアの記者たちと上手にコミュニケーションし、信頼関係を構築するにはどうすれば良いのでしょうか。記者と良い関係を築くためのキーワードとして、「5つのF」があります。「Fast」、「Fair」、「Friendly」、「Frank」、「Factual」。ひとつずつ順番に説明していきましょう。「Fast」は「速い、スピーディ」ということ。記者たちは日々締め切りが迫る中で取材・原稿執筆に追われています。時間との戦いを強いられている彼らに対して、企業の広報が悠長に構えていては務まりません。記者が取材したいときにその場でスケジュール調整する、訊かれた質問に即座に返答する、必要な資料をすかさず提示する、など、何事につけ「仕事が速い」広報担当者は記者から頼りにされます。 続いて「Fair」は、「公平・公正であること」。メディアには全国ネットもローカルメディアも、業界専門メディアも、ラジオも雑誌もネットメディアもあります。報道されたときの反響も様々です。しかし、メディアの価値は規模だけではありません。ましてそこに働く記者たちはそれぞれみな、ジャーナリストとしてのプライドを持っています。記者を依怙贔屓(えこひいき)してはいけません。各メディアと等距離を保つように心がけてください。 3つ目の「Friendly」は、「友好関係を築くこと」です。企業の広報と記者とは本来「有益な情報を社会に届ける」という目的が一致しているのです。ごく一部の会社には、マスコミ嫌いのトップがおられますが、嫌な記事を書かれるのは、企業が社会に対して、隠し事や後ろめたい面があるときです。広報担当者は会社の立場と記者の立場をそれぞれ理解して、双方の友好を保つように努めなくてはなりません。 4つ目の「Frank」は、「率直で隠し立てをしないこと」です。とはいえ、広報は企業として「言えること」と「言えないこと」があり、記者との付き合いにも一定の緊張感が必要ですが、ランチや飲み会などの場を通じ、腹を割って話す機会を設けることで、お互いの立場を認め合い信頼し合うことができます。最後に「Factual」。これは「事実に基づいた」という意味です。記者は、事実をありのままに伝えるという使命がありますので、事実と異なること、嘘やでっち上げの情報を流すと、いっぺんに信頼を失います。会社をよく見せようとして大風呂敷を広げたり、企業防衛のために不都合な事実を隠したりするケースがありますが、広報は正しい情報を公表するよう、経営者を説得する役目も果たさなくてはなりません。それができない人は、記者から「広報失格」の烙印を押されてしまいます。 以上のように、報道機関という特殊な環境にいる彼らは、一般の企業人とは少し異なったものの見方や価値観、時間感覚を持っていますので、彼らの習性や仕事の特性を理解した上で付き合う必要があります。かといって彼らは会社に雇われている一般のサラリーマンでもあります。異端視する必要はなく、良識の範囲内で人間性を尊重しながら互いの距離を縮めていくことで、個人的にも良い関係が築けるでしょう。あとは、一度構築した友好関係を記者の担当が代わっても継続していけるかどうか。すべての記者に同じようにはできませんが、同じ場所で同じ時を過ごした広報と記者同士でシンパシーが生まれることもあります。記者との出会いが一期一会に終わるか、転勤や担 当替えがあっても良い関係がずっと続くかは、広報担当者の働きかけ次第なのです。 以上
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